ソースコード使用許諾契約書

近年ソースコードに著作権を認める動き

著作権の範囲はそれぞれの時代により変化を続けていく、という特徴があります。
中でも近年急激に社会的ニーズが高まったことにより、著作権の取扱に大きな変化があったのが、プログラミングなどIT系のソースコードです。

ソースコードとはソフトウエアを開発したときに作成する、コンピュータ言語を用いた命令をまとめたものです。
本来言語を使用してコンピュータに司令を出せば、みな同じように動作をするわけですからそこに著作権はありません。

ですが近年ではソースコードは複雑化をしてきており、優秀なエンジニアが作成した独自のソースコードには絵画や音楽と同様の独自性が認められます。

その一方で、IT業界のプログラミングというのは著作権フリーでお互いに利用をしあってプログラミングを発展させるという「オープンソース」という文化があったことから、職業としてSEやPGをしている人ですら著作権にゆるい意識を持っていたりします。

ですが、現在ではそれぞれプログラマーたちは自分の考案したソースコードの著作権を守るため、自らの署名を記載するという自衛手段をとっていることがよくあります。

そのため丸パクリをしたソースコードはすぐに判明をすることになっており、その場合には著作権法違反として厳しく処罰をされることになります。

パクリは許さないという意思を示す

「ソースコード使用許諾契約書」はそうしたプログラマーたちを守るために交わされる契約です。
仮に自社で開発をしようとしているシステムがあり、その機能の一部に別のエンジニアが作成したプログラムを使用したいという時は、丸パクリをするのではなくきちんと使用許諾をとらなくてはいけません。

事前に「ソースコード使用許諾契約書」を交わしておくことにより、作者から具体的な仕様や技術の資料を受け取ることができます。

契約書では使用をする範囲や目的、禁止とされる事項を明記することとなっており、例えば別件で新たなソフトウエア開発をしたいという場合には、別途ライセンス契約をとらなければいけません。

最近ではスマホ向けのアプリゲーム開発で契約の重要性が上昇しており、一つのゲームのフォーマットをもとにしてキャラクターやアイテムを変更した別のゲームを作るといったことが進められています。

しかしそうした意識改革が進む一方で、依然としてパクリ文化が横行しているのがWeb業界の実情です。
問題がクローズアップされたのは2020年東京オリンピックの当初のエンブレムのデザインです。

こちらはプログラミングではなくデザインでしたが、一部を変更しただけでほとんどをパクるというような手法は、未だに大手の企業などで行われていたりします。